《 撮影失敗例U 》

片側だけボケている

slant.jpg (8906 バイト)

 

片側の下顎枝部だけが幅広い

shoulder.jpg (10088 バイト)

 

患者さんの正中が左側にズレているため、断層域からズレた右側だけがボケてしまっている。また、右側の下顎枝だけ幅広く写っている。


〈対策〉
患者さんの正中と装置の正中指標を合わせる。
歯列の重なりやボケもなくきれいに写っているが、左側の下顎枝だけが幅広く写っている。これは、患者さんの肩がフィルム受けに当たり、フィルムの動きが阻害されたためである。

〈対策〉
  「肩当たりの対処法」参照

ラインが波打っている

multi-motion.jpg (9535 バイト)

 





障害陰影で上顎洞底が見難い
上顎歯根部が黒くなっている

palatal-hinder.jpg (10223 バイト)

 

患者さんの絶え間ない動きにより、横のラインが全体的に波打っている。
咬み合わせる歯がない人に見られる現象である


<対策>
  X線を通す材質で、少し硬めのものを咬ませる。
患者さんの顎が上がっているため、口蓋骨が横に広がり障害陰影となっている。また、撮影時に舌を口蓋に押しつけていないため、舌と口蓋骨間の空気により上顎歯根部が黒くなっている。

<対策>
  「基準画像角度差」参照
  「撮影時の舌の位置」参照






上顎歯根部が黒くなっている

tongue.jpg (10024 バイト)

 



 

撮影時に患者さんが舌を口蓋に押しつけていないため、口腔内の空気が上顎歯根部に黒い障害陰影となり、診断の障害となっている。

<対策>
       「撮影時の舌の位置」参照

 



 

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