★ 前歯部の失敗例 ★ |
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患者さんの位置づけが後ろすぎるため、前歯部が上下とも拡大されボケている。
顎を上げすぎたため咬合面が平坦になっている。
〈対策〉
患者さんをもっと前方に位置づける。
「基準画像前後位置」
「基準画像角度差」 |
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患者さんの位置づけが前すぎるため、前歯部が上下とも縮小されボケている。
〈対策〉
患者さんをもっと後方に位置づける。
「基準画像前後位置」
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装置の高さが低く顔を突き出す格好になり、頸椎が斜めになってしまった。その結果、頸椎でのX線吸収が多くなり、白く写り込んでしまっている。
〈対策〉
装置の高さを上げ、頸椎がもっと起つようにする。 |
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正中部の濃度補正が巧く働かなかった結果、正中部の線量が不足し、上下顎とも白く写っている。
〈対策〉
装置の正中部濃度補正を”ON”にする。 |
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通常の位置づけをしているが、患者さんの下顎骨が後退しているため断層域から外れ、ボケている。
〈対策〉
通常の位置づけよりも、
下顎を前に出すようにする。 |
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下顎を引きすぎている。また、患者さんの位置づけが前すぎるため、上顎前歯がボケてしまっている。
〈対策〉
ドイツ水平面を床と平行にし、患者さんをもう少し後ろに位置づける。
「基準画像角度差」
「基準画像前後位置」 |
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防護エプロンの後端が持ち上がっていたため、照射野内に入り写ってしまったもの。
〈対策〉
防護エプロンの後端を下げる。
襟刳りの深いエプロンに替える。
防護エプロンの着用を止める。(このような失敗や防護エプロンの着用により、患者さんの肩が装置に当たり、動いてしまうことがあるので着用しない施設も増えている) |
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装置の高さが高いため、患者さんの顎が上がり上顎の歯根部分が見にくくなっている。また、洋服の後ろ襟にあるファスナーが下顎前歯部に写り込んでいる。
〈対策〉
装置の高さを下げる。
ファスナーを少し開け、内側に織り込んでもらう。 |
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撮影中に患者さんが動いたため、正中部がボケて写り、下顎下縁にも段差が出来てしまった。
〈対策〉
装置の高さを適切にして、患者には装置についているグリップを必ず持たせる。 |
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髪の毛を下方で束ねているため、X線を吸収して白く写っている。
〈対策〉
髪を解いてもらう。 |
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ネックレスをしたまま撮影したため、障害陰影として写ってしまった。
〈対策〉
ネックレスなどの貴金属は外してもらう。 |
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正中補正のミスか、装置の動きの悪さにより正中部に黒いラインが写ってしまった。
〈対策〉
装置の点検をする。 |