歯・顎顔面領域の放射線に関するホームページです。  
 
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被ばくに関するFAQ

Q. 歯の治療をするためにX線写真を10枚も撮影されました。もし妊娠していた場合はこのまま妊娠を続けてい

ても大丈夫でしょうか
A. 歯のX線撮影をする場合には、局所的に治療する歯を対象としておりますので、X線は直接生殖腺には届きませんから安心です。散乱線として極微量検出できるだけです。
また、撮影時に鉛入りの防護エプロンを使用していれば、検出できませんし、防護エプロンを使用しなくても、生殖腺に届く散乱線は極々微量ですのでご心配はいりません。
もし、患者さんが妊娠していたとしても、実際には胎児に影響が及ぶことはないと考えられますので安心です。それよりもX線撮影をすることで正しい診断をすることの方が重要だと思います。

Q. この前X線写真を撮って貰ったばかりですが、子供が虫歯の定期検診で、また撮影しても大丈夫なのでしょうか
A. 虫歯の治療を続けて行く場合には、そのつどX線写真によって、その変化を定期的に検査して行く必要があります。
被ばくのことがご心配のようですが、X線検査も一回の量は非常に微量で、歯の写真を何度も撮ったからといって、身体に影響が出るようなことは考えられませんのでご心配は無用です。

Q. 経過を観察するということで、3ヶ月に一回反復してX線写真を撮っておりますが、この先、身体には影響はないものでしょうか
A. ある病気の経過を観察するということは、その患部の予後がどうなっているのか、再発はしていないかなど絶えず注意して観察する必要があるのです。
また、X線撮影しても身体に影響するほどの被ばく量ではないのでご心配にはおよびません。

Q. パノラマ写真を撮影された後に、歯のX線写真を撮られましたが、そんなに必要なのですか
A. パノラマ写真というのは、上の歯と下の歯の噛み合わせや顎骨の状態を全体にわたってよく観察することができます。治療して貰う歯が、その中のどの辺にあって、周囲とはどのような関係にあるのか、またその周囲がどのような状態になっているのかを観察する必要がある時に撮影します。
パノラマ写真には、そのほかにも上下の顎骨や左右の顎関節までも展開されて写りますので、口腔領域の治療に先だって大局的な診断をしたり、治療計画を立てたり、患者さんとの話し合いの資料としての価値は、十分に高いと言えるのです。
しかし、パノラマ写真はその画像形成上の原理から、どうしてもデンタル写真ほど鮮明ではありません。そのため、実際に歯を治療するためには、特別にデンタル写真が必要になってくるわけです。
もちろんデンタル写真のみで済む場合には、パノラマ写真は撮影いたしませんのでご安心ください。

Q. 近所の開業医で歯のX線写真を何枚も撮影されました。今日はまた、この大学で撮影するというのですが、1日当たり何枚までなら撮影されても大丈夫なのでしょうか
A. 問題は何枚まで撮影したら安全かということではなく、そのX線検査は病気を正確に診断したり、最善な治療の計画を立てたりするのに必要かどうかということなのです。もちろんそのためには、そのX線検査は正当化され、最適化されていなければなりません。
放射線の危険性についての心配はご尤もですが、医師や放射線技師は最も適切な条件で撮影し、被ばく線量を少なくするようにしており、また余分な所に照射しないよう照射野(X線のあたる範囲)を必要最小限にしていますのでご安心下さい。

Q. 1回の歯科のX線撮影で、どのくらいの割合で“がん”が発生しますか、また遺伝的影響はどうでしょうか
A. 現在は、比較的高い被ばく線量のデ−タに基づいてがんや遺伝的影響の発生の確率が見積もられていますが、歯科X線撮影のような低被ばくではいずれも無視できる程度です。
ICRPの1990年勧告では、致死がん誘発の名目確率として全身1シ−ベルト当たり職業人0.04、全年齢を対象にした一般人0.05という値が示されています。
職業被ばくで問題となる100ミリシ−ベルト程度以下の低線量の放射線に被ばくした際に、がんが本当に誘発されるかどうかについては、懐疑的な見方をされています。

Q. 先日X線写真を撮影されたときは、防護エプロンを掛けて貰わなかったのですが、大丈夫だったでしょうか
A. X線写真を撮影する時には、どんなX線装置でも防護エプロンがなくても良いように、X線が照射される照射口は最小限に、しかも有効範囲ギリギリに絞られております。そのため、他の部位に対してX線はほとんどあたらず、その影響も無視できるレベルにあります。
防護エプロンを使用するのは、患者さんの心理的な恐怖心を和らげることが主な目的ですが、もちろん散乱線を撮影目的部位以外にあてないという目的もあります。しかし、散乱線の量は極めて少ないので、それによる身体への影響は心配いりません。なぜなら、散乱線の量というのは、我々皆が日常浴びている自然放射線と同じようなレベルの量しかないためです。
逆に、X線撮影時に防護エプロンをすることで、「X線撮影というのは、鉛のエプロンをしなくてはならないほど危険なんだ!」という、
間違えた解釈をしてしまう患者さんが出てくるという困った問題もあります。

Q. 先日CT検査で上顎洞を撮影して貰ったのですが、X線CTは被ばく量が多いと聞いているのですが本当でしょうか
A. X線CT検査は、普通の頭のX線撮影よりも線量が多いことは事実です。しかし、上顎洞の病気の検査では、通常のX線写真だけではわからないことも多く、CT検査により正確な診断をすることが可能になるのです。
重大な疾患が疑われる場合にCT検査をためらう必要はありません。正確な診断をした方が患者さんのためになるでしょう。

Q. 乳幼児や身障者の撮影で、誰かが押さえなければ撮影できない場合は、誰が押さえるのが良いのでしょうか。
A. 動いたり、姿勢がくずれたりしてどうしても撮影できない場合には、通常、患者さんの付き添い家族の方に押さえていただきます。
上手く押さえられない場合や複数の人数が必要な場合など医療従事者も押さえる場合があります。被ばくが一定の人に集中するということで好ましくないのですが、その時は職業被ばくとして扱われます。

 








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