会員コラム
私の視点
 
   思考のなかに夢がある。

こんな言葉があります。「人は、失敗や、恥ずかしい事は、他人の前にさらけ出したくない。」これは人の常道であるのかも知れない。しかし、この事が果たして良いのかどうかは明言できない。

私のメモ帳には、こんな言葉がたくさん書き止めてあります。以前に書き込んだものですが、こうしたメモは仲間との会などで誰かの話題に出てきた言葉です。「これは良い」と思うと直ぐにメモ帳に書き止めたりしました。このことは以前からの習慣になっていて、後日になってふとしたことで大いに役に立ったことがありました。

人から訊いた話や、新聞や本で目にした記事なども読んではメモっておりました。中には良い文句に出会ったりしたので、暇のある時にメモ帳を読返し納得していました。このメモ帳からは自分の考えが広がって行ったり、頭に浮かんだ思考の中から自分の夢が湧き出たこともありました。

そもそも人間は覚えることよりも、忘れることの方が圧倒的に多いのですが、メモ帳に書いたことは消しゴムで消さない限り、メモ帳を無くさない限りは生涯手元に残ります。忘れることが得意な人間の脳よりも、はるかに頼りになるのがこのメモ帳でした。

私たちは毎日何かを考えます。この思考を常に働かせることによって自分の成長を繋げることができます。反省すること、新しい考え方、計画なども次々と浮かび上がって、どのように実行すれば合理的になるのか、価値が上がるのかなどを考えます。それらの考えが纏まって「よし」と結論が出たところで実行に移します。それらのことに必要な結論は只、自分自身が持っている根性です。

そのような思考の中に夢があります。自分の仕事に関係のある夢であったり、希望やビジョンでもあります。それによって自分の仕事が楽しくなったり、色々なアイディアが浮かび上がって、更にもっと良い仕事をしようとする意欲が湧き出ました。

夢を叶えるためには行動するだけでいいのです。どんな夢であっても必ず行動から始まるからです。行動することで、初めて具体的な事を経験することができるのです。しかし、じっと考えていただけでは何も起こりません。失敗からは教訓が、成功からは喜びが返ってくるのです。

また、大切なことは「自分がどのようなことに向いているのか」、少なくとも「このようなことには向いていない(才能がない)」などを悟るカンが必要です。

向いていないと思った夢は早めに諦めることが肝心です。何れにしても自分の才能を信じることが大事ですが、もし、そう思い続けるのが困難な場合には、別の方法を探るべきだと思います。また、自分自身が何をしたいのかが分からない場合には、環境を変えたり、人の考えを訊いたりすることが最適です。

自分なりの人生に価値ある夢を見出しては如何ですか、(TN) 平成24年8月

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