私の視点 
原発について
2011年は大変な年でした。地震・津波・原発・水害と多くの苦難に曝された年でした。被害の大きい地域では、まだまだ復興は先の様子。一日でも早く、いつもの生活が取り戻せることを祈らないではいられません。
福島原子力発電所の津波による影響は、大きな試練を与えたと同時に、大きな教訓を教えてくれました。
安全神話の崩壊です。
少ないコストで空気を汚すことなく大きなエネルギーを得る、発電することができる、と皆は考え、私も同感でした。
しかしこの津波の経験から原子力がいかに大きく、人が対処できない危険なものだと言うことを思い知らされました。
原子炉の中の燃料棒にたまっている核分裂生成物のもつ放射能の量は、100万キロワット級原発の場合に半減期1時間以上の主な放射性物質のものだけで、約1万3600京ベクレル(1京は1万兆)もあるのだそうです。通常ウラン235を用いますが、半減期は約7億年。想像を絶する時を経なけれ安定核種にはなりません
事故等何かあったら、人間が丸裸で入っていき、手でつまんでゴミ箱へいれる!!、なんて物質ならかまいませんが、原子力発電の核は到底人が太刀打ちできるようなものではありません。このような危険なものを、安易に扱ってはいけないのです。
現在の私は 原発反対です。新しい原発を作ってはいけません。
しかしながら、現在の原発を止める危険も感じます、永久に管理し続け無ければなりません。風化させてしまう事が懸念されます。
福島原発で働く人たちは大変だと思います、過酷な労働に敬意を表します。白い防護服がどれほどの役にたつのかわかりませんが、作業員の方全員が、放射線障害を受けることなく作業を行い、一日でも早い収束を祈るばかりです。
2012.1.20. 綾