平成25年10月2日内宮で、10月5日外宮で式年遷宮のクライマックス「遷御の儀」が古式ゆかしく行われました。遷宮(せんぐう)とは、神社の正殿を造営・修理する際や、 正殿を新たに建てた場合に、御神体を遷すことです。式年とは定められた年という意味で、 伊勢神宮では20年に一度行われます。第1回の式年遷宮が内宮で行われたのは、持統天皇4年(690)のこと。それから1300年にわたって続けられています。神宮にとって永遠性を実現する大いなる営みでもあるのだそうです
新しくしたものは、
・正殿(しょうでん) 神宮の諸殿社の中で中心の社殿。
・御垣内(みかきうち)の建物全て 宝殿、御垣、御門等。
・御装束神宝(おんしょうぞくしんぽう) 御装束とは、正殿の内外を奉飾する御料の総称で525種1,085点あり、神宝とは調度の品々で189種、491点を数えます。
私は遷宮に興味もあり、新しい正殿に向かってお参りをするため? 年末に伊勢神宮に行ってきました。 まだ新宮と旧宮が並んでいます。新しい正殿と比較すると旧宮はやっぱり古く、かやぶき屋根が朽ちています。20年に1回行われて丁度良いのかもしれません。2年前にも行きましたが、そんな感覚はありませんでした。今回比較してそう思いました。
伊勢神宮のお参りの仕方は、まず外宮から、ここは豊受大御神(とようけのおおみかみ)という 主食であるお米をはじめ五穀豊穣、衣食住のめぐみを与えてくださる産業の守護神を奉っています。初めに豊受大神宮へお参りをします。外宮には、他に豊受大御神の荒御魂(あらみたま)を祭る多賀宮(たがのみや)、農作物の生育にかかわる風雨の順調をお祈りする風宮(かぜのみや)。そして外宮の地主神である土宮(つちのみや)がありました。
次に内宮をお参りします。外宮から車で10分。内宮は天照大御神を奉っています。正殿は掘立柱(ほったてばしら)に萱(かや)の屋根が特徴で、建築様式は、唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)と呼ばれ、弥生時代にまで遡る高床式穀倉(たかゆかしきこくそう)の姿です。
大鳥居をくぐり、五十鈴川の御手洗い場で、手を清め、いざ正殿へ。新しくなったご正殿前で、二拝、二拍手、一拝。腰を90度まげ深々と拝し、心をこめて(?)お祈りをしました。ここではお願い事をしてはいけません。感謝をするところなのです。
そして、ご正宮の斜め後ろに荒祭宮が祀られています。天照大御神の荒御魂を祭神としています。こちらは、沢山個人的なお祈りをして良いのだそうです。神様はその働きにより、荒御魂 和御魂(にぎみたま)奇御魂(くしみたま)幸御魂(さきみたま)などに分けて信仰されることがあり、荒御魂は活発で積極的な御魂とのことでした。
若者に人気があるとか。
今年も皆様にとって良い年になりますようにお祈りしました。 A.M.