《 歯科領域の一般撮影 》

 歯科で良く用いられる一般撮影としては、顔面骨後前方向撮影(P−A法)、ウォーターズ撮影、下顎骨側斜位方向撮影、頭部規格撮影(セファロ撮影)、顎関節撮影などがあります。



 P−A法、ウォーターズ法は、頭部全体が写る撮影法で、主に上顎洞内の炎症や骨折、骨の病変などの検査に用いられます。


〈 撮影風景 〉 〈 P-A法 〉


〈 撮影風景 〉 〈 ウォーターズ法 〉



 下顎骨側斜位方向撮影は、口が開けられなかったり、口腔内にフィルムを入れると気持ちが悪くなったりして口内法の撮影が出来ない場合や、口内法では全体が写らないような大きい病変の検査に用いられます。


〈 撮影風景 〉 〈 右側下顎骨部 〉

     
       



 頭部規格撮影(セファロ撮影)は、撮影時にイヤーロッドと呼ばれる棒を耳に入れ、常に同じ状態で撮影できるように規格性を持たせた撮影法で、後前方向撮影と側方向撮影があります。矯正の治療を行うための資料として用いられます。

〈 撮影風景 〉 〈 後前方向撮影 〉 〈 側方向撮影 〉



 顎関節撮影は顎関節部分を写す撮影法で、顎関節症の診断や下顎頭の骨折などの診断に用いられます。


〈 撮影風景 〉 〈 開口位 〉           〈 閉口位 〉